ギャップのある印鑑

印鑑イメージ

銀行にいって記帳してくるのが趣味な私は、毎週銀行に通う。
なぜだか通帳に記入される文字が好きなのだ。
ある日、銀行に記帳に行くなら、と、母に振り込みを頼まれた。
お歳暮の時期だからだろうか、それとも、また化粧品でも購入したのだろうか。
そんなことを考えながら歩いていると銀行に着く。
銀行でメモを見ると、いつもの化粧品会社の名前だ。
いつもならATMスペースにしか用はないのに、今日はなぜだか窓口に挑戦したくなる。
挑戦なんておおげさなと思うかもしれないけれど、実は数えるほどしか窓口になんか来たことがない。
そのうち一回は海外旅行に行く前に来て換金しただけだし、以前来た時の内容なんてすっかり忘れてしまっているほど前だ。
なので、軽い挑戦であった。

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銀行印は実印や認め印とは区別して、金融関係専用の印鑑を用意してご使用しましょう。

窓口に行く前に整理番号の券をとる。
今の発券機はタッチパネルになっていて必ずと言っていいほどお年寄りが悩んでいる。
振り込み用紙の記入。
そもそも記入が好きだ。
記入も記帳も文字になって表れるところに魅かれているのかもしれない。
ボールペンで口座番号を確認しながら書いている間、隣の発券機ではおじいさんが行員を呼んでいる。
後ろにベビーカーをひいた女の人が待っている。
おじいさんは説明を聞かないうちから前の機械の方が良かったねとネチネチ言い始める。
私は、行員を困らせるそのおじいさんが少し嫌なお客さんだと思っていた。

順番がまわり、窓口に行くと
「ATMですと振込手数料がお安くなりますがいかがいたしますか?」と聞かれ、窓口にする必要なんてなかったと思い、断る。
隣の窓口にあのおじいさんが呼ばれる。
無意識ながら見ていた。
突然ATMで振り込み方法説明をしてくれている行員の声が聞こえなくなった。
一瞬で目を奪われた。
おじいさんの銀行印は蛍光ピンク色だったのだ。!!
タッチパネルでモタつき、行員に嫌味を言っていた人とは思えない気がした。

その銀行印はしばらく頭に焼き付いて離れなかった。

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